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学生との対話――連邦制・イニシアティヴ(国民発議権)・国民投票について

筑波大学でのスイス政治制度に関する講義

2026年2月5日、在日スイス大使館は、当館政治担当官レア・ゲルスターを講師として、筑波大学にてスイスの政治制度に関する講義を行い、学部生を対象にスイスの民主主義の原則を紹介しました。 

本講義は、今学期スイス法の授業を担当されている筑波大学助教・篠原翼博士のお招きにより実現したものです。ゲルスター担当官は冒頭で、スイスと日本の二国間関係、とりわけ研究・学術分野における両国の強い結びつきを紹介しました。その後、スイスの政治制度の柱である、連邦制と直接民主制という二つの基本原則について解説しました。

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講義ではまず、言語や宗教が多様なスイスをひとつにまとめる枠組みとして、同国の政治制度がどのように形作られてきたのか、その基本的な考え方や歴史的発展の概要が示されました。そして「補完性の原則(subsidiarity)」に基づき、できる限り地方レベルに自治が委ねられる仕組みや、カントン(州)が国家運営において大きな影響力を持っていることが説明されました。さらに、スイスの国民議会、全州議会、連邦評議会の構成や役割、イニシアティヴ(国民発議権)と国民投票の違いも解説されました。さらに、女性参政権の導入や国連加盟など、スイスの歴史において国民発議権が有効となった重要な事例を通して、市民参加がどのように実践されてきたかが示されました。学生からは、ジェンダー平等やスポーツに関するものなど、多岐にわたる質問が寄せられました。 

スイス連邦憲法には、民主主義を国際的に促進する旨が明記されています。これは、スイス外交政策の目標の一つでもあります。今回の学生・若い有権者との交流は、スイスが民主的制度をいかに重視しているか、また政治への市民参加が市民の主体性向上や政府への信頼を高めるためにいかに重要であるかを紹介する貴重な機会となりました。 

篠原博士をはじめとする筑波大学の皆さま 、そして熱心に参加してくださった学生の皆さまに心より感謝申し上げます。 

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