ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)
ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)
innovation 公開イベント

ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》

ジャン=リュック・ゴダールの晩年を支えた右腕として知られるスイスの映画作家、ファブリス・アラーニョ。20年以上にわたりゴダールと創作を共にしてきた彼が巨匠への深い敬意を込めた映像インスタレーション展――今夏ついに開幕です!これを記念し、ゴダールの世界をより広く体験できるサテライト写真展がOIL by 美術手帖ギャラリーにて、さらに関連フェアも銀座 蔦屋書店を含めた5店舗にて順次展開されます。ゴダール&アラーニョ両監督との熱い夏をどうぞお楽しみに。

ゴダール最後の長編監督作品『イメージの本』を再構成-ゴダールの眼で世界を見る

スイスの映画作家で、晩年のゴダールの右腕としても知られるファブリス・アラーニョ。アラーニョ氏は敬愛する師、映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダール最後の長編監督作品『イメージの本』(2018年発表)を再構成。ゴダールの眼で世界を見るインスタレーションを作り上げました。

『イメージの本』
映画『イメージの本』は、カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞しています。『イメージの本』は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、さまざまな映画の引用でコラージュし振り返る、5章立ての作品です。

展覧会《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》
本展覧会では映画の各章をさらに断片化し、引用される映像の順序も常に変化させます。それらを会場内に多数設置されたスクリーンに投影・展示するという手法により、映画上映の時系列的な束縛を打ち破り、視覚的、空間的にゴダールの世界を体感いただきます。会場では、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールを知らない多くの若い世代の方たちも、その映像や音の断片を通じて、その場に立ちながらゴダールの思考に入り、彼の眼で世界を見つめる観察者となっていきます。

これまでにドイツ、スイス等で会場の特徴をいかした展示が行われてきた同展の日本初開催。日本の開催会場は、新宿 歌舞伎町の歴史を60年前から見守ってきた「王城ビル」です!ゴダールの芸術性を極限にまで拡大させた本展、どうぞご期待ください。公式サイトはこちら

ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)
ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)

アーティスト・キュレーター ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)

2010年の映画『ゴダール・ソシアリスム』から撮影/音響/編集を手掛け、晩年のゴダールの右腕であったスイスの映画作家・ファブリス・アラーニョが本展のアーティスト/キュレーターを務めます。映画『イメージの本』のプロデューサーでもある氏は、本展のコンセプトを「『イメージの本』の編集室を拡大し、映画のなかの世界のように拡張させたもの。観客は自分で映画のプロセスを選択し、観客自身が時間のカーソルとなって、まるで森のような映画空間を散策できる。」と語っています。

ファブリス・アラーニョ Fabrice Aragno
1970年、スイス・ヌーシャテル生まれ。ECAL/ローザンヌ美術大学卒業。映画作家、プロデューサー。『ゴダール・ソシアリスム』(2010年)、『さらば、愛の言葉よ』(2014年)、『イメージの本』(2018年)など、多くの映画でジャン=リュック・ゴダールの撮影監督として参加。またゴダールと共同で、イメージ、サウンド、編集、ミキシングの各オペレーターを指揮するなど、晩年のゴダールの右腕として活躍。

Fabrice Aragno
Fabrice Aragno

展覧会概要

ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展
Sentiments, Signes, Passions, à propos du Livre d’image, J.L. Godard

会期|2025年7月4日(金)~8月31日(日)
会場|王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2)
主催|《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員会
チケット料金|一般2,200円(税込) ART PASSにて販売中
企画|カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、パラダイス商事株式会社​
後援|在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区

アーティスト / キュレーター|ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)
アシスタント&コキュレーター|槻舘南菜子
キービジュアルデザイン|北山雅和

公式サイト|https://godardtokyo.com/
公式Instagram|https://www.instagram.com/godardtokyo

ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》 image

ファブリス・アラーニョ写真展(仮)

ゴダールの世界をより広く体験できるサテライト写真展。ファブリス・アラーニョ監督がゴダールのプライベートな一瞬を捉えた貴重な写真がたくさん!ゴダールファンはもちろん、若い世代のクリエーターにもぜひ見ていただきたい作品展です。

会場|OIL by 美術手帖ギャラリー (東京都渋谷区 渋谷 PARCO 2 階)
会期|6月27日(金)~7月27日(日)
※6月27日(金)19:00よりレセプション開催予定(入場無料・どなたでも参加可能)

展覧会関連フェア

展覧会に合わせて制作されたオリジナルグッズや、ゴダール作品への理解を深める関連書籍を集めた関連フェア。
詳細は各店舗HPをご確認ください。

銀座 蔦屋書店代官山 蔦屋書店京都 蔦屋書店:7月4日(金)~
TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷サクラステージ:7月12日(土)~
六本木 蔦屋書店:7月15日(火)~
※各店舗での展開内容・終了日は異なります。

クラウドファンディング達成のご報告

4月24日から6月1日にかけて実施したクラウドファンディングでは、目標を大きく上回るご支援をいただきました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。この展覧会は、ジャン=リュック・ゴダールという映画史における巨人の功績を、往年のファンはもちろん、若い世代にも届けたいという思いから生まれました。皆さまの応援を力に、いよいよ開幕に向けて準備が最終段階に入っています。ぜひ多くの皆様のお越しをお待ちしております。《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員長 門司孝之

ファブリス・アラーニョ氏による「ゴダールポートレート写真」の実際のプリント風景

ストーリーのカバー:
ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)