ジャン=リュック・ゴダールの晩年を支えた右腕として知られるスイスの映画作家、ファブリス・アラーニョ。20年以上にわたりゴダールと創作を共にしてきた彼が、巨匠への深い敬意を込めて手がけた映像インスタレーション展は、世界各地で高い評価を得ています。この夏、ついに日本での開催が決定しました!(主催:同展実行委員会/企画:CCCアートラボ、パラダイス商事株式会社)現在、展覧会開催に向けたクラウドファンディングも実施されています。ゴダールファンはもちろん、すべての映画・アートファンの皆さま、どうぞご注目ください!
ゴダール最後の長編監督作品『イメージの本』を再構成-ゴダールの眼で世界を見る
スイスの映画作家で、晩年のゴダールの右腕としても知られるファブリス・アラーニョ。アラーニョ氏は敬愛する師、映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダール最後の長編監督作品『イメージの本』(2018年発表)を再構成。ゴダールの眼で世界を見るインスタレーションを作り上げました。
『イメージの本』
映画『イメージの本』は、カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞しています。『イメージの本』は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、さまざまな映画の引用でコラージュし振り返る、5章立ての作品です。
展覧会《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》
本展覧会では映画の各章をさらに断片化し、引用される映像の順序も常に変化させます。それらを会場内に多数設置されたスクリーンに投影・展示するという手法により、映画上映の時系列的な束縛を打ち破り、視覚的、空間的にゴダールの世界を体感いただきます。会場では、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールを知らない多くの若い世代の方たちも、その映像や音の断片を通じて、その場に立ちながらゴダールの思考に入り、彼の眼で世界を見つめる観察者となっていきます。
これまでにドイツ、スイス等で会場の特徴をいかした展示が行われてきた同展の日本初開催。日本の開催会場は、新宿 歌舞伎町の歴史を60年前から見守ってきた「王城ビル」です!ゴダールの芸術性を極限にまで拡大させた本展、どうぞご期待ください。公式サイトはこちら

アーティスト・キュレーター ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)
2010年の映画『ゴダール・ソシアリスム』から撮影/音響/編集を手掛け、晩年のゴダールの右腕であったスイスの映画作家・ファブリス・アラーニョが本展のアーティスト/キュレーターを務めます。映画『イメージの本』のプロデューサーでもある氏は、本展のコンセプトを「『イメージの本』の編集室を拡大し、映画のなかの世界のように拡張させたもの。観客は自分で映画のプロセスを選択し、観客自身が時間のカーソルとなって、まるで森のような映画空間を散策できる。」と語っています。
ファブリス・アラーニョ Fabrice Aragno
1970年、スイス・ヌーシャテル生まれ。ECAL/ローザンヌ美術大学卒業。映画作家、プロデューサー。『ゴダール・ソシアリスム』(2010年)、『さらば、愛の言葉よ』(2014年)、『イメージの本』(2018年)など、多くの映画でジャン=リュック・ゴダールの撮影監督として参加。またゴダールと共同で、イメージ、サウンド、編集、ミキシングの各オペレーターを指揮するなど、晩年のゴダールの右腕として活躍。

クラウドファンディングについて
現在、展覧会の開催に向けた支援者を募るクラウドファンディングが実施されています。世界で1,500部限定のゴダールの脚本ノートのレプリカブックやファブリス・アラーニョ氏撮影ゴダールポートレート写真オリジナルプリントなど、展示を更に楽しんで頂けるリターンが用意されています。
詳しくはクラウドファンディング支援募集サイトをごらんください:こちら
展覧会概要
ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展
Sentiments, Signes, Passions, à propos du Livre d’image, J.L. Godard
会期|2025年7月4日(金)~8月31日(日)
会場|王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2)
主催|《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員会
チケット料金|一般2,200円(税込)
企画|カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、パラダイス商事株式会社
後援|在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区
アーティスト / キュレーター|ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)
アシスタント&コキュレーター|槻舘南菜子
キービジュアルデザイン|北山雅和
GREEN FUNDING|https://greenfunding.jp/global/projects/8678
一般チケット|ART PASSにて6月より販売
公式サイト|https://godardtokyo.com/
公式Instagram|https://www.instagram.com/godardtokyo

ストーリーのカバー:
ジャン=リュック・ゴダール展《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》ベルリン開催の様子(2022)