Ovomindは、スイスに本社を置く先進的な感情駆動型AI(人工知能)テクノロジーのスタートアップ企業です。生体情報データと生成型AIを融合させ、次世代の「感情と知能を備えたゲーム体験」の創出を目指しています。
2025年9月に開催された「東京ゲームショウ2025」では、Ovomindが独自に開発したハードウェア、ソフトウェア、AI技術の統合によって「まるでゲームの世界で生きているかのように感じられる、きわめて個人的な体験」を開発者が作り出すことを可能にする、その仕組みを紹介しました。

腕に装着するOvomindのスマートバンドは、プレイヤーの生理反応を常時観察し記録します。血流変化(PPG)、心拍、皮膚温度、ガルバニック皮膚反応(GSR)などを測定することで、興奮や緊張、落ち着きといった即時的な感情データを取得できます。これらのデータが感情ヒートマップとして可視化され、ゲームプレイシステムに直接統合されます。開発者は、より没入感が高く、柔軟で、感情的に引き込まれるゲーム体験を設計することができます。

Ovomindが成し遂げた技術革新は、日経新聞、テレビ東京、フジテレビ、BBC News、CNET、NBCなど、国内外の主要メディアの注目を集めています。同社の開発者向けキット「Ovomind DK1」はUnity、Unreal Engine、Godotなど主要ゲームエンジンに対応しています。『アサシンクリード』『ダイイングライト』の監修を務めたゲームデザイナー、マルク・アルビネが手掛けた感情反応型ホラー『Dead Shadows』などのプロジェクトで既に活用されています。現在、対応ゲームは9タイトルで、さらに開発中の作品もあります。
さらにOvomindは、ゲーム制作会社および開発者を対象とする世界規模での支援プログラム「Ovomind Founder’s Program – Season 1」の始動を発表しました。本プログラムは、資金調達、経験豊かな業界リーダーからの助言と指導、日本・米国・欧州の販売元の直接紹介、「Ovomind DK1」の感情ゲームプレイ技術の早期統合など、戦略的な支援を提供します。
創業者兼CEOのヤン・フラチ氏は次のように述べています。「Ovomindは、感情AIの最前線を切り拓いています。視覚・聴覚情報と人間心理が広大な潜在空間で融合することで、初めて本当に人間らしい体験を設計できるようになりました。これは単なる技術革新ではなく、新たな基準の礎となるものです。Ovomindはその先導役を担っています」
Ovomindは2019年に東京で創業。現在はスイスに本社を置き、日本での活動を継続しつつ、米国でもその存在感を拡大させています。