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知的で、おいしくて、サステナブル──「食べられるロボット」はもう現実に

ロボットが廃棄されるのではなく、「食べられる」としたら?スイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)のダリオ・フロレアーノ教授が率いる研究チームを、『WIRED』日本版の編集チームが取材。その取材記事が「「食べられるロボット」が、生態系の一部になるまで」として発表されました。本記事は、機械と食の境界を曖昧にすることで、ロボットの概念を覆す同研究チームのプロジェクトを紹介しています。

実際に、EPFLのインテリジェントシステム研究所(LIS)の研究者たちは、パフ状のライスクラッカー、ゼラチン、ひよこ豆、さらには金箔といった素材を用いて、「食べられるロボット」を構築しています。ライスクラッカーの翼を持つドローンから、コンニャクで作られた柔らかなロボットの手まで、技術と生物、そして食の境界を越える革新的な取り組みです。

これらのロボットは、単なる機能性を超えて、栄養価があり、環境にやさしく、場合によっては完全に堆肥化することも可能です。さらに、ビタミンや植物由来素材を用いた食べられる電子回路や充電式バッテリーの開発も進められています。将来的には、災害時に支援物資を届け、そのまま分解されたり、あるいは食料として消費されたりするロボットが登場するかもしれません。

こうした研究の背後には、より根本的な問いが横たわっています──生き物が死後、自然に還るのなら、ロボットもまたそうあるべきではないでしょうか?EPFLの研究者たちは、テクノロジーの終わり方を「廃棄」ではなく、「栄養」として捉え直そうとしています。ロボットの味なんて考えたことがないかもしれません。でも、この記事を読んだ今なら、少し気になってきたのでは?「食べられるロボット」についてさらに詳しく知りたい方は、WIRED Japanの記事をご覧ください。

ストーリーのカバー:TIMOTHÉE LAMBRECQ