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万博最軽量を目指したパビリオンの「遊び心」と「持続性」

『WIRED』日本版にスイスパビリオンに関する新たな記事が掲載されました!本記事では、スイスパビリオンの設計を手がけた建築家マヌエル・ヘルツ氏へのインタビューを通して、そのデザインの背景にある思想やストーリーに迫ります。記事のエッセンスをまず以下でどうぞ。気になる方は[こちら]で全文をぜひご覧ください!

―空に向かって飛んでいくシャボン玉のようなパビリオンを建てた理由は?

「軽さを追及したのは、エコロジカルフットプリントを考えてのことです」。また、建築を通して「喜び」や「楽観」といった前向きな何かを打ち出すことも重要だと感じました。さらに、「気候変動という人類共通の課題をテーマにした建築からも確かなインスピレーションを受けました」とヘルツ氏は答えています。

「その建物はどのくらい重いのか」-建築家バックミンスター・フラーの問い

建築家バックミンスター・フラーのこの問いが、ヘルツ氏に軽量なパビリオンを設計する動機を与えました。「重さは、環境への影響にも関わりますから…」、「自然も、パビリオンの重要なキーワードです。スイスも日本と同様に、自然から多大な恩恵を受けていますから。テクノロジー、自然、研究、好奇心…。こうした事象が密接に絡み合っていることを、パビリオンの至るところで感じていただけると思います。」

―万博の価値とは?

「特に、政治的分断や緊張に満ちた今日の世界だからこそ、物理的にひとつの空間に集まって、コスモポリタニズムの精神を少しでも共有し、感じて、ほかの国々や文化から刺激を受けることは大切なことだと思いませんか? わたしはそう信じています。より大きなスケールで考えれば、こうした機会そのものを持続させていくことが重要だと思っているのです。」

写真:SHINSHI MISA