デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』 image
デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』 image

デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』

2023年7月7日(金)に、スイスを拠点とするピアニスト、デイヴィッド・グレイルザンマーの特別リサイタルをアンドレアス・バウム駐日スイス大使主催により開催いたしました。

デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』 image

クラシック音楽とイノベーションは相伴うのか?それが可能なことを示すのがデイヴィッド・グレイルザンマーです。ジュネーブを拠点とするグレイルザンマーは、今日において最も大胆なピアニスト、指揮者の一人として知られ、世界の名だたるコンサートホールの数々で、その大胆な解釈、そして芸術ジャンルや分野をまたがる画期的な融合を披露しています。Vitality.Swissプログラムのひとつとして開催されるスイス大使公邸での本特別リサイタルでは、最新アルバム『ラビリンス』を披露いたしました(国内初演)。

日時:2023年7月7日(金)
第1部  16:30 – 17:30  (開場16:15)
デイヴィッド・グレイルザンマー トーク・セッション
聞き手:ジョナス・プルヴァ(スイス大使館広報文化部長)

第2部  19:00 – 21:00 (18:30開場)
デイヴィッド・グレイルザンマー ピアノリサイタル
19:00 アンドレアス・バウム駐日スイス大使 挨拶
19:10ピアノリサイタル「ラビリンス」
20:15 レセプション

スクリャービン、バッハ、リゲティ、ベートーヴェン、サティ、グラナドス、リュリ、ヤナーチェクの名曲を纏う7つの章で構成される「ラビリンス」は、私たちを魅惑し、聞き手それぞれの個人的な音の饗宴の旅へと誘います。「私たちの夢の中では、過去と現在が融合し、時間や空間、年代を感じさせないことがよくあります。このアルバムは、過去と現代の音が重なり、完全な作品が短い断片と融合する知的探求の旅でもあります。」とデイヴィッド・グレイルザンマーは述べています。

デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』 image

デイヴィッド・グレイルザンマー


今日における最も大胆な指揮者でありピアニストの一人として知られるデイヴィッド・グレイルザマー。その大胆な解釈や、多様なジャンル・流派の画期的な融合を世界の名だたるコンサートホールで披露している。

ナイーブ(Naïve)から発表された最新のソロアルバム「ラビリンス」は、「過激」「大胆」「驚異的」とのマスコミ評と共に、数々の賞を受賞。指揮者、ピアニストとしてソニー・クラシカルからリリースされた他の録音は、ニューヨーク・タイムズ紙、ボストン・グローブ紙、サンデー・タイムズ紙などで数々の名声を獲得。

また、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を1日で演奏するという、パリでの驚異のマラソン・リサイタルや、モーツァルトの27曲のピアノ協奏曲を9回連続で演奏・指揮するなど、モーツァルトの解釈にも定評がある。指揮者としては、バロック音楽と現代音楽の両方に情熱を注ぎ、ベートーヴェンからブラームス、ラヴェル、ストラヴィンスキーまで、主要な交響曲の傑作を独自の解釈で演奏している。

指揮者、ピアニストとして、BBCフィルハーモニー管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、東京都交響楽団、香港フィルハーモニー交響楽団、ハンブルク交響楽団、ミラノ・ヴェルディ交響楽団、北京国家交響楽団、イスラエル交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、メキシコ国立交響楽団など、数々の共演を行う。

2013年からは、世界で最も折衷的冒険主義と形容されるオーケストラの一つであるジュネーブ・カメラータ(GECA)の音楽・芸術監督を務め、ベルリン・フィルハーモニー、ハンブルク・エルプフィルハーモニー、パリ・シャンゼリゼ劇場、ニューヨークの92Y、東京武蔵野館、ソウル芸術センターで公演を果たす。

2022年には、ラテンアメリカを代表するオーケストラであり、グラミー賞受賞やClassical:NEXT Innovation Awardを受賞しているコロンビアのメデジン・フィルハーモニックの首席指揮者兼音楽監督に就任。常にいきいきとした演奏を披露している。

ピアニストとしては、これまでにニューヨークのリンカーンセンター、ワシントンのケネディセンター、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロンドンのウィグモアホール、パリのシャトレ劇場、ヴェルビエ音楽祭、上海の東方芸術センター、ベニス・ビエンナーレ、ナミビア国立劇場でリサイタルを開催。

デイヴィッド・グレイルザンマーによる『ラビリンス』 image

ソロアルバム「LABYRINTH」

David Greilsammer, piano
70 minutes - no intermission

Chapter I
Leoš Janáček (1854-1928) The Owl has not Flown Away!, from On an Overgrown Path
Jean-Baptiste Lully (1632-1687) Les Sourdines, from Armide (arrangement for harpsichord by J.H. d'Anglebert)
Leoš Janáček (1854-1928) Words Fail!, from On an Overgrown Path

Chapter II
Ludwig van Beethoven (1770-1827) Bagatelle, op.126 no.4
George Crumb (born 1929) The Magic Circle of Infinity, from Makrokosmos
Ludwig van Beethoven (1770-1827) Bagatelle, op.126 no.5

Chapter III
György Ligeti (1923-2006) Musica Ricercata no.7
Johann Sebastian Bach (1685-1750) Contrapunctus 1, from The Art of Fugue
György Ligeti (1923-2006) Musica Ricercata no.8

Center of the Labyrinth - Chapter IV
Enrique Granados (1867-1916) El Amor y la Muerte, from Goyescas

Chapter V
Erik Satie (1866-1925) Pièce Froide no.2, from Danses de travers
Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788) Fantasy in D Minor
Erik Satie (1866-1925) Pièce Froide no.3, from Danses de travers

Chapter VI
Ofer Pelz (b. 1978) Repetition Blindness, chapter I (New Work - Japanese Premiere)
Marin Marais (1656-1728) Chaconne, from Le Labyrinthe (originally for viola da gamba, arrangement for piano by D. Greilsammer, Japanese Premiere)
Ofer Pelz (b. 1978) Repetition Blindness, chapter II (New Work - Japanese Premiere)

Chapter VII
Alexander Scriabin (1871-1915) Nuances, from Pieces op.56
Jean-Féry Rebel (1666-1747) Le Chaos, from Les Éléments (originally for orchestra, arrangement for piano by Jonathan Keren, Japanese Premiere)
Alexander Scriabin (1871-1915) Vers la Flamme, op.72