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MICUL MICUL×Vitality.Swiss

在日スイス大使館、Vitality.Swissのアンバサダー、マヤ・ミンダーさんとの協働プロジェクト「MICUL MICUL × Vitality.Swiss」をを立ち上げました。藻・海藻を使用するレシピを広く募集し、2023年4月に大阪と東京とで開催されたワークショップでMICUL MICUL × Vitality.Swissの新レシピを発表されました。

MICUL MICUL × Vitality.Swissは、皆さまの参加で成り立つプロジェクトです。

すべての情報はVitality.Swissのホームページで公開されます。

知る:研究者へのインタビュー映像をオンデマンドで視聴

共有:あなたの海藻レシピを教えてください

発展:公開された新レシピにチャレンジ。アレンジを加えても

マヤ・ミンダーさんはイートアート (Eat Art) 分野で活躍するスイス人のアーティストでキュレーター、そして料理人です。本プロジェクトが取り上げるのは「藻」。諸説ありますが藻は酸素の約70パーセントを生産しており、気候変動問題を抱えた現代においてエネルギー危機を解決するカギと注目されています。日本の食卓ではなじみの深い海藻類ですが、世界の食卓を見るとこれは特筆すべき事柄のようです。

ワークショップ

「料理は私たちを変えます 」と語るのは、Vitality.Swissアンバサダーのひとり、イート・アーティストのマヤ・ミンダーさんです。このことは、4月24日に大阪で、27日に東京で開催された、OSAKA FOOD LABとUNIVERSITY of CREATIVITYとのコラボレーションによる2つのワークショップで明らかになりました。約30人の参加者とともに、大使館とマヤは、藻類や海藻が食料源として、さらにはエネルギー危機の解決策となり得るのか等「藻類」の可能性を探りました。

イベントは、マヤ・ミンダーさんの知識と創造性に触発された熱心な参加者と見学者が、この持続可能な食料源に関する実験を行いました。研究者からクリエーターまで、参加した全員が藻類とお気に入りの食材を使った新しいおいしいレシピを作り、楽しい時間を過ごしていました。バイオハッキングとフェミニストの歴史観をもつミンダーさんは、草の根的なアイデア、クィア理論、市民科学を駆使し、クィア・フェミニストの視点から、食べ物や料理を通して集団的なストーリーテリングを可能にしています。

大阪 ー MICUL MICUL×Vitality.Swiss @OSAKA FOOD LAB (大阪フードラボ)

在日スイス大使館は昨日(4月24日)、在大阪領事館/Swissnex in Japanと環境アーティストのマヤ・ミンダ―さんと共に、料理ワークショップをOSAKA FOOD LABでに開催しました。料理人や食の専門家、インフルエンサーに食品輸入業者、クリエーターや研究者など多彩な30名以上の参加者が集まり、藻類や海藻を使った創造性に満ちた新しいレシピを作りました。

東京 ー MICUL MICUL×Vitality.Swiss with UoC

4月27日、在日スイス大使館とミンダーさんは、University of Creativity(東京)と共に、素晴らしい料理ワークショップを行いました。当日は、マヤ・ミンダーさんの知識と創造性に触発された熱心な参加者16名と見学者の10名が、この持続可能な食料源に関する実験を行いました。研究者からクリエーターまで、参加した全員が藻類とお気に入りの食材を使った新しいおいしいレシピを作り、楽しい時間を過ごしていました。

MICUL MICUL マヤ・ミンダーより

海の中で生きる海藻、それは植物ではなく原生生物です。原生生物とは、分類学における、動物、植物、菌類、細菌に次ぐ5番目に大きいグループのこと。藻類は酸素の70パーセントを生産していて、気候変動問題を抱えた現代においてエネルギー危機を解決するカギになると注目されています。バイオ燃料、食糧供給、医療や化粧品への応用、更にはバイオプラスチックなどの新素材といった様々な分野で研究や開発が行われています。
日本の食卓では、海藻は調味料として広く使われ、また古くより食材の一つとして親しまれてきました。さらに科学研究によれば、何世紀にもわたって海藻を食べ続ける日本人の体内では、マイクロバイオームが遺伝子の水平伝播を起こし、それによって海藻類に含まれる栄養分を分解する特別なしくみが働くそうです。現在、西洋の食生活や食文化において、ノリ、昆布、ワカメを始めとした多くの海藻食品が少しずつ身近なものとなってきています。
アーティストのマヤ・ミンダーが皆さんにお願いしたいのは、“未来の食べ物”である海藻の新しいレシピ作りです。新レシピを作るに当たって、伝統的な日本食から多国籍料理まで、海藻を使った様々なレシピを募集します。西洋の食卓に合いそうな料理、一番好きな海苔の食べ方、とっておきのレシピ、家族から受け継いだ思い出の味、ご家庭での海藻の活用方法など、様々な情報を送ってください!

プロジェクトチームについて

「MICUL MICUL」は、マヤ・ミンダーのリサーチ・プロジェクト「GREEN OPEN FOOD EVOLUTION」の一部であり、インスタレーション、ストーリーテリング、キュリナリーアート、パフォーマンスを含んだエワン・シャルドゥロネとの共同作品です。
「MICUL MICUL - Recipes wanted!」はは、在日スイス大使館が進めるVitality.Swissの コミッションワークです。 当プロジェクトはスイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団の助成と在日スイス大使館の協力により実施されています。

プロジェクトチーム

アーティスト:  Maya Minder
音声: Patric Catani
ストーリー構成: Maya Minder
映像: Sandra Bühler, Ewen Chardronnet, Tokio Murai, Maya Minder
テキスト: Ewen Chardronnet, Maya Minder
ハイパーテキスト·ストーリーテリングツールに基づくハイパーフィクション·コンセプトの構築: Twinery.org
グラフィックデザイン: Anika Rosen, anikarosen.ch
ウェブサイト制作: Ken Gubler, muzosa.ch
翻訳: Ayuko Nishida, Kyoka, 在日スイス大使館(長井祐子、広瀬綾子、サラ・ボックマン、高橋優子)
インタビュー: Edouard Bal、 Dr. Myra Chavez Rosas、 Dr. Philippe Potin、Dr. Dominik Refard
助成 スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
協力 在日スイス大使館

謝辞

Jonas Pulver, Constance Juliette Meffre D.D.A. Contemporary Art, Ewen Chardronnet, Yuko Takahashi, Lisa Jancovics, Cherise Fong, Kyoka, Christoph Stahl, Chloé Desmoineaux, Kyong-Hwa Minder-Yu, Huhtamaki Wab, Elisa Chaveneau, Xavier Bailly, Gaëlle Correc, Station Biologique de Roscoff, Roscosmoe, CNC, ART2M, Georg Tremmel, Bioclub Tokyo, Hideo Iwasaki, Metaphorest, Sachiko Hirosue, Marc Dusseiller, Urs Gaudenz, Hackteria.org, 在大阪スイス領事館/Swissnex in Japan, Office for Typography, UNIVERSITY of CREATIVITY, OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)