スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団と在日スイス大使館が支援するこのプログラムは、日本の製造業者の専門知識とスイスの若手デザイナーのイノベーション力を結び、デザインの限界を押し広げる異文化間のコラボレーション環境を育成することを目標としています。本プロジェクトは、一連のプロトタイプの開発、展示、そして広報活動を通じて行われます。
日本の陶磁器ブランド「多治見カスタムタイル」の元で、ダヴィッド・グレットリの指導と多治見の地元メーカーとのコラボレーションで実施されます。
デザイナーは日本に滞在し、次の3つの方向性のプロダクト・タイポロジーのうち、1つのデザイン・コンセプトを開発します: 1) セラミック食器セット 2) プランター&シンクシリーズ 3) セラミックタイル
「Design with Japan」プログラム概要
公募期間 2025年5月25日~6月26日
締切 2025年6月26日 23:59 (CEST)
選考結果の通知 2025年8月中旬
※選考委員により2つのプロジェクトが選出されます。
2025年9月 プログラム開始
選出されたデザイナーは、本プログラムの多岐にわたる関係者への自己紹介を目的とするオンライン・セッションへの参加を皮切りに、正式にプログラムを開始します。
2025年10月9日~10日 東京にて初の「Design with Japan展」を開催2025年9月
2024/2025年度選出のデザイナーも参加し始動イベントを開催、交流および知見共有の機会を設けます。
2025年10月13日~25日 デザイン開発
デザイナーが岐阜県多治見市のTajimi Custom Tilesおよび協力メーカーの工房に2週間滞在、素材および製造工程の調査・研究を行います。選択した製品部類に関して一貫したデザイン方針を構築し、その方針に基づいたサンプルおよび試作モデルの制作に取り組みます。
2025年11月〜2026年5月 プロトタイプ制作
多治見滞在中に開発されたデザイン案に基づき、メーカーがプロトタイプを制作します。
2026年6月(予定) 展示・発表
デザイナーが再来日し、成果物を発表する東京での特別展(会場は未定)に成果物を出品し発表します。
候補者 :
プロダクト・デザイナー
新進の才能を求めています!デザイン分野の専門教育を修了したデザイナー、あるいは、デザイン会社を設立して7年未満の方を対象としています
選考基準:
- 高度な革新性、市場性、具体的な持続可能性に立脚した構想を示すプロジェクトのポートフォリオ
- 窯業製品、素材、地場産業、異文化交流、日本文化および工芸に強い関心を持っていること
- 国際的な環境での活動経験(海外での職務経験、インターンシップ、研究旅行等)
- 陶芸の経験があるとなお良いですが、必須ではありません
上記のほか、以下の一般要件も適用されます。
一般応募要件(英語)
助成内容:
スタジオあたりCHF 6,000(エコノミークラスでの往復渡航費および滞在費の定額補助)。デザインのために多治見に滞在する期間中は推奨宿泊施設のご提案が可能です(スケジュールおよび詳細をご参照下さい)。
プログラム参加者への支援には以下の項目が含まれます。
- 現地での工房の利用およびプロトタイプ開発支援
- 調整支援および通訳
- メンタリング
- 広報・オンラインでの情報発信活動
- 展示関連費用:会場費、展示制作費(展示構成・ビジュアル・アイデンティティ等)、輸送、通関・保険
さらに、育児中のデザイナーは、週当たり最大CHF 250の補助金(育児費用、または子どもおよび子供に付き添う人の渡航費)の申請が可能です。子どもが現地に同行しない場合も対象となります。申請には、育児関連費用すべての予算書を事前に提出する必要があります。
応募書類 :
- 志望理由(このプログラムが自身の活動にどのような影響を与えるか、以下3種類の製品部類のうちどれに興味があるかなど)を記した志志望動機書
- > 製品部類(以下より1つを選択):
・セラミック製の食卓用食器類一式
・植木鉢および洗面器のシリーズ
・セラミックタイル
- ポートフォリオ
- 履歴書(研修歴、国籍、在留資格を含む)
- 新進デザイナーとしての資格を証明する書類(学位証明書、または個人事業主・法人登記証明等)
応募先:mmayoly@prohelvetia.ch
締め切り:2025年6月26日 23:59 (CEST)
問合せ先:
マリー・メイヨリー(スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団)