スイスと日本の国交樹立160周年の今年、スイス⼈監督が日本を舞台に描くショートフィルム3作品から魅惑の日本を再発見します。10月26日に広島発・日本刀に恋して刀鍛冶になったスイス⼈ジョハンを追うドキュメンタリー『ジョハン、炎のダイアローグ』、江戸時代を舞台に超能力で判明する三角関係をコミカルに描く『晴れて成仏』、雨の降り続く近未来・東京の不思議な物語『TOKYO RAIN』。
上映後には、特別ゲスト『ジョハン、炎のダイアローグ』より、外国⼈として初の刀鍛冶職⼈となったジョハン・ロイトヴィラーさんと、その姿をドキュメンタリー作品で追ったロマン・ゲラ監督が特別登壇。作品の制作背景やジョハンさんの刀鍛冶としての想いをお聞きします。
『ジョハン、炎のダイアローグ』
『ジョハン、炎のダイアローグ』(JOHAN, L’ÉPREUVE DU FEU)は、スイス出身のジョハン・ロイトヴィラーの驚くべき日本への旅の物語です。スイスで日本文化に深く魅了されたジョハンは、日本語を学び、書道に取り組み、剣術への情熱を燃やすようになりました。彼はスイスで日本文化に魅了され、日本語を学び、書道に取り組み、そして剣術に心を奪われました。最初の日本旅行で強烈な運命を感じたジョハンは、人生を一変させる決断をします。すべてを捨てて日本に移住し、刀鍛冶になるという道を選んだのです。その瞬間はまさに啓示でした――彼は「自分の居場所はここだ」と感じたのです。挑戦は見事に実を結び、今では広島県の静かな田舎で、日本唯一の外国人刀鍛冶として活躍しています。この物語は、ジョハンの情熱と決意が結びつき、新たな人生を切り拓いていく感動の軌跡です。
ジョハンに密着するため、スイスのドキュメンタリー番組「Passe-moi les Jumelles(フランス語で『双眼鏡を渡して』の意味)」の取材班が、スイスから日本を訪れます。
会期:10月26日(土)13:30-15:00
会場:東京都写真美術館ホール
主催:ショートショート実行委員会
詳細はこちら:https://peatix.com/sales/event/4142980/tickets
Johan Leutwiler(ジョハン・ロイトヴィラー)
アルプス山脈に囲まれたスイス南部、ヴァレー州モンテー出身のジョハン・ロイトヴィラーは、17歳のときに日本刀に魅了されて以来、現在34歳となるまで人生の半分をその伝統工芸に捧げています。広島県庄原市で修業を積み、5年にわたる鍛錬を経て、2024年には文化庁から作刀許可を取得しました。ジョハンは、日本の伝統美術の素晴らしさを広めるため、全身全霊を捧げています。また、在日スイス大使館が展開する「Vitality.Swiss」コミュニケーション・プログラムのアンバサダーとしても活動中です。彼の取り組みは広島ホームテレビの番組「日本刀に魅せられて」でも紹介され、118,013回の視聴を記録。映像では、ジョハンの熱意と人柄がよく伝わってきます。
Romain Guélat(ロマン・ゲラ監督)
スイスのジュラ州で生まれ育ち、1992年にパリ高等映画学校(ESEC)を修了。その後、スイス・ジュネーブにあるRTS(Radio Télévision Suisse、スイス国営ラジオテレビ局)に入局し、多くのルポルタージュやドキュメンタリーを手がけました。現在は、2012年から共同制作者として関わっている番組「Passe-moi les Jumelles 双眼鏡かして」に注力しています。また、1994年からはモントルージャズフェスティバルのライヴ映像を数多くプロデュースし、スイスの音楽グループ(カルーゼルやザ・ヤング・ゴッズ)や、国際的なバンド(ミューズなど)のビデオクリップやライヴ映像も制作しています。1997年の初来日をきっかけに、写真やルポルタージュをはじめとした日本関連の作品制作に情熱を注ぎ続けており、これまでに芸者、相撲、日本の電車などをテーマにした作品を手がけてきました。
Director & cameraman: Romain Guélat
Sound engineer: Emmanuel Pourchet Coordination and translation: Shihori Tadani
Editing: Corinne Dubuis
Original music: Romain Siegenthaler
Sound illustration: Sébastien Fawer
Calibration: Lison Amiot
Mixing: Edgard Biondina
Production: Antoine Plantevin; Valérie Teuscher, Matthieu Fournier
協賛
ストーリーのカバー:
© Photo by Romain Guélat