Umi no Oya, 2024, Ewen Chardronnet and Maya Minder
Umi no Oya, 2024, Ewen Chardronnet and Maya Minder

Umi No Oya ―ウミノヲヤ 試写会

学生や地域社会に対して芸術や文化を通じた学習機会を提供し、地域との交流を図ることを目的として毎年開催される「追手門学院大学社会学部芸術文化事業」。今年はVitality.Swissと共に、「生物と環境のあり方の見直し」や「食の変容」に注目します。

生物、環境、食の新たな視点を求めて

気候変動のリアリティが日増しに強まるなかで、生物と環境のあり方の根本的な見直しが迫られています。そうしたなかで、私たちの生命を支える食という営みはどのような変化を見せるのか。今年度の追手門学院大学社会学部芸術文化事業では、スイス人アーティストで料理人、またVitality.Swissのアンバサダーでもあるマヤ・ミンダーと、作家でキュレーターのエベン・シャルドロネによる『Umi No Oya ウミノヲヤ』(2024 年)の試写とトークセッションを通じて、「生物と環境のあり方の見直し」や「食の変容」などについて考えていきます。

ドキュメンタリー作品『Umi No Oya ウミノヲヤ』についてはこちらをご覧ください:Swiss Cinema Days 2023年10月23日試写会レポート

イベント概要

追手門学院大学社会学部芸術文化事業
映画試写会&トークセッション「Umi No Oya ―ウミノヲヤ」

日時 2024年12月21日(土)13時-16時(開場12時30分、上映13時、トークセッション14時20分)
会場 茨木市立男女共生センターローズWAM地下2階ワムホール(〒567-0882 大阪府茨木市元町4 番7 号)

プログラム
13時 「Umi No Oya ―ウミノヲヤ」映画試写会 
14時20分 トークセッション

出演者
マヤ・ミンダー 、アーティスト・料理人・Vitality.Swissアンバサダー
エベン・シャルドロネ、作家・ジャーナリスト・キュレーター
松谷 容作(司会)、追手門学院大学社会学部教授
※逐次通訳あり(英語・日本語)

参加費 無料
先着順に受付をします(12 月20 日(金)まで受付、ただし定員に達し次第締め切ります)。
※キャンセルや社会状況等に応じて追加当選ないし再募集することがあります。

申し込み方法
専用申し込みフォームからお申し込みください:
https://logoform.jp/form/2Qoq/748016

問い合わせ先
茨木市文化振興課 072-620-1810(9:00~17:00)

マヤ・ミンダー https://sonmas.ch
Vitality.Swissアンバサダー。  スイスのチューリヒに生活と活動の拠点をおき、イート・アートの分野で活躍するアーティストおよび料理人。韓国人の母とイギリスにルーツがあるスイス人の父を持ち、自らを地球人と称している。「料理は私たちを変容する」というフレームワークを彼女は作品を通じて組紐のように織り上げてきた。そして、ありのままの自然が人間の手によって調理され文化へと変容する、といったメタファーの背後にあるものを料理を介してあらわにするのだ。さらには植物や動物そして人間の共生と共存という進化をめぐるアイデアと料理を結びつけようとしている。人間のコモディティと自然のアニミズムとの絡み合いを彼女は創り出すのである。加えて、バイオハッカーやメーカー、サードスペースのムーブメントにならって、彼女は食と料理を通して集団的なストーリーテリングを可能にするため、草の根的なアイデアやセーフ・ゾーン、市民科学を自らのフィールドに取り入れてもいる。

エベン・シャルドロネ
フランス人アーティストであり、作家、ジャーナリスト、キュレーター。現在、バイリンガルのウェブマガジン『Makery.info』の編集長であり、また不定期の新聞『The Laboratory Planet』の編集責任者、そしてクリエイティブ・ヨーロッパの協力プログラムである「More-Than-Planet」および「Rewilding Cultures」のコーディネーターを務める。社会組織に言説や視座の転換を織り込んでいくような社会的状況の創出とアート・リサーチや科学的知識を接続していく実践や戦術、思索に彼は関心を寄せている。2016年より、Xavier Bailly(ロスコフ海洋研究所)と共に、アートと海洋科学のプラットフォームである『Roscosmoe.org』を主宰している。最近の著作として『Mojave épiphanie: Une histoire secrète du programme spatial américain』(2016年)、共編著として『Space Without Rockets』(2022年)などがある。

松谷 容作(まつたに・ようさく)
追手門学院大学社会学部教授。Ph.D(神戸大学)。専門は美学・芸術学、映像メディア論、視覚文化研究。感性論的転回以降のアート実践、アートと科学技術また環境との関係、様々な生物や事物に共通する感性のあり方などを研究している。『メディア論の冒険者たち』(2021 年)、『スクリーン・スタディーズ』(2019 年)などに寄稿している。

ワークショップにもご注目ください!

2024年12月10日 ワークショップ 在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン

2024年12月15日 「MICUL MICUL – 海藻の実験的クッキング・ワークショップ
金沢21世紀美術館「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」展覧会(会期:2024年11月2日(土) - 2025年3月16日(日))関連ワークショップ

イベント詳細は随時発表になります。それぞれの主催者ページをご確認ください。

ストーリーのカバー:
Umi no Oya, 2024, Ewen Chardronnet and Maya Minder