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YAU CENTER (東京)

写真展『Super Natural!』

清潔、正確、先進的-スイスと日本に共通するイメージだ。果たしてこれらは現実の鏡なのだろうか?秩序に満ちた理想の姿と、それを支える高度なテクノロジーと複雑な構造。一見完璧に見えるその断片をとりまく社会の姿とは?スイスと日本の写真家6名の視点から、イメージを育む文化的な源泉、その根底にある神話、物語のダイナミズムを探求し、現代社会が持つ矛盾や課題について問いかける写真展。

2024年9月11日(水)~10月9日(水)にわたり、スイスと日本との国交樹立160周年を祝う「Swiss Vitality Days(スイス・バイタリティ・デイズ)」の一環として、スイスと日本の6名の写真家による展覧会『Super Natural!(スーパー・ナチュラル!)』を開催いたします。

本展覧会は在日スイス大使館、スイス・ローザンヌにあるエリゼ写真美術館(Photo Elysée)と、東京を拠点とする現代写真のコレクティブTOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHの共同開催として実現いたします。

2024年に国交樹立160周年を迎えるスイスと日本は、人々が思い描くイメージにおいて多くの共通点を持っています。清潔で、正確で、先進的。絵画のような田園風景と高度に進歩した技術工学や医療が共存し、さらに街は観光都市としての魅力にあふれ、安全で、信頼できる国としても知られています。完璧にすら見えるこれらのイメージは、果たして現実の鏡なのでしょうか?それぞれの社会が描いてきた秩序に満ちた理想の姿と、それを支える高度なテクノロジーと複雑な構造。一見完璧に見えるその断片をとりまく社会の姿とはどのようなものなのでしょうか?この展覧会ではスイス人アーティスト3名と日本人アーティスト3名、計6名の写真家の視点を通じて、イメージを育む文化的な源泉、その根底にある神話、さらには物語のダイナミズムを探求し、現代社会が持つ矛盾や課題について問いかけます。

展覧会概要

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展覧会名|Swiss Vitality Days スイス・日本国交樹立160周年記念 写真展『Super Natural!』
会期|2024年9月11日(水)~10月9日(水)平日12:00 - 18:00/土曜日13:00 - 20:00/日祝休み
会場|YAU CENTER(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F)
入場料|無料

参加アーティスト|安藤瑠美(日本)、エスター・ヴォンプロン(スイス)、マキシム・ギュイヨン(スイス・フランス)、児嶋啓多(日本)、小山泰介(日本)、デルフィーン・バーティン(スイス)

キュレーター|ナタリー・エルシュドルファー、リサ・ベナロヨ(エリゼ写真美術館)
主催|エリゼ写真美術館、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH、在日スイス大使館
助成|スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団 

【関連イベント1】
オープニング・トーク&レセプション|9月13日(金)18:00~20:00
登壇者|ナタリー・エルシュドルファー(キュレーター・エリゼ美術館)、安藤瑠美(日本)、マキシム・ギュイヨン(スイス・フランス)、児嶋啓多(日本)、小山泰介(日本)、デルフィーン・バーティン(スイス)
会場|YAU CENTER(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F)
登録|(無料・要登録)こちらからお申込みください

【関連イベント2】 
トークイベント| 9月16日(月・祝)13:00 – 14:30
登壇者|山中俊治(デザインエンジニア/東京大学教授)、マキシム・ギュイヨン (スイス・フランス)
会場||YAU CENTER(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F)
登録|(無料・要登録)こちらからお申込みください
※トーク終了後、簡単なレセプションあり
※座席数が限られているため、立ち見となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
使用言語|英語(日本語の逐次通訳あり)
共催:在日スイス大使館、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH, スイス大使館科学技術部

参加作家・キュレーター・団体

参加作家|

安藤 瑠美  http://rumiando.com/

1985岡山県生まれ。2010年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業後、アマナグループの株式会社アンに入社。2019年にTHE REFERENCE ASIA「PHOTO PRIZE 2019」ナタリー・ハーシュドーファー選優秀作受賞。写真集に『TOKYO NUDE』がある。構図に対する強い関心を用い、写真で現実を絵画的に表現する独自の写真言語を発展させてきた。

エスター・ヴォンプロン  https://estervonplon.net

1980年生まれ。スイスのグラウビュンデン州のカストリッシュを拠点とする。ベルリンのシッフバウアーダム写真学校で写真を学んだ後、2013年チューリッヒ芸術大学で修士号を取得。国内外で個展およびグループ展に参加。2017年「Manor Cultural Prize」及び「SAC (Swiss Alpine Club) Art Prize」を受賞。彼女の作品は、人間と環境の関係、そして私たちの行動が自然に与える影響について考えるよう促している。

マキシム・ギュイヨン  https://maximeguyon.com/

1990年生まれ。現在ジュネーブとパリ在住。ローザンヌ美術大学(ECAL)を首席で卒業後、同校の修士写真課程の設立に貢献し、「Augmented Photography」プロジェクトに関わる。現代社会のテクノロジーの変化をモチーフに、写真というメディアの持つ彫刻的次元と非物質化を探求した作品を発表している。

児嶋 啓多  https://www.augmentedbooks.jp

1985年兵庫県生まれ。2010年に金沢美術工芸大学視覚デザイン科を卒業。アートディレクター、グラフィックデザイナーとして、広告や商品のパッケージ、書籍などのディレクション・デザインを手がける。近年はAR(拡張現実)を用いて、言葉の意味や文字のかたちの関係性を視覚的に探求した作品を制作。都市へのつぶやきや問いを彫刻にし、東京・渋谷を舞台に、ヴァーチャルに出現する言葉のモニュメントが街の様々な場所に配置されるAR作品を展開している。

小山 泰介  https://tiskkym.com

1978年生まれ。現在東京を拠点とし、生物学や自然環境について学んだ経験を背景に、実験的なアプローチによって制作された写真作品や映像作品、インスタレーションを発表している。文化庁新進芸術家海外研修制度によって2014年より2年間ロンドン、その後アムステルダムにて活動。2018 年より東京を拠点として現代の都市と社会を考察するプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」を主宰。国内外での個展、グループ展多数。

デルフィーン・バーティン  https://www.burtin.ch/photographie/

1974年スイス生まれ。ローザンヌ在住。School of Applied Arts in Veveyにて写真を学ぶ。2012年頃より作家としての活動を開始し、「Sans Condition Initiale」が2015年にエリゼ美術館が主催する若手写真家の登竜門「ReGeneration3 – Quelles perspectives pour la photographie?」に選出されるなど注目を浴びる。国内外で個展、グループ展に参加するほか、Swiss Design Award(2016)など受賞多数。スティル・ライフを通じ、幻想と消失の概念を探求する作品で知られる。このシリーズでは、彼女は強力な文化的シンボルである山を人工的な形で表現することに注目している。

キュレーター|

ナタリー・エルシュドルファー(エリゼ写真美術館)

1972年、スイス生まれ。キュレーター、美術史家。ル・ロックル美術館の館長として、アンリ・カルティエ=ブレッソンや杉本博司、アンディ・ウォーホルなどの展覧会を担当後、2022年にフォト・エリゼ館長に就任。現代写真の分野で活躍し、国内外の展覧会でキュレーションを手掛ける他、ローザンヌ美術大学(ECAL)で教鞭を取る。著書に「Body: The Photography Book」(Thames & Hudson、2019年)、「Mountains by Magnum Photographers」(Prestel、2019年)など。

主催|

エリゼ写真美術館  https://elysee.ch

エリゼ写真美術館(Photo Elysée)は、ヨーロッパの主要な公立写真美術館の一つ。1985年に設立し、2022年にローザンヌの新しいアート地区「プラットフォーム10(Plateforme 10)」åに移転した。同美術館のコレクションは、120万点以上の写真作品を含み、映像など写真に関する様々なメディアを網羅している。世界的に著名な作家の展覧会を数多く開催する他、若手作家の発掘や支援にも力を入れている。

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH  https://tokyophotographicresearch.jp

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHは、写真家・小山泰介を中心に広く写真表現に携わるアーティストや研究者からなるアーティストコレクティブ。2018年、オリンピックを契機とした大規模再開発によって大きく変貌していく東京を写真や映像によって記録/表現/アーカイブしていくために発足し、「都市の多角的なリサーチ」や「現代写真の実践的な探求」、「写真文化の発展的な研究」などを主なミッションとして、未だ見ぬ都市と社会と人々の姿を可視化し、見出されたヴィジョンを未来へ受け継ぐことを目的としている。

在日スイス大使館 https://www.eda.admin.ch/tokyo

スイスの公的代表機関である大使館の機能は、両国の外交に関与する全ての領域に及びます。大使館は、外交、経済と金融、法的処置、科学と教育、そして文化におけるスイスの利益を代表しています。

助成 | スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団

協賛|

The Adecco Group

Adecco Groupは、世界60の国と地域で事業を展開する人財サービスのグローバルリーダーとして、あらゆる人財のキャリアを支援すると同時に、人財派遣、人財紹介、アウトソーシング、コンサルティングをはじめ、企業の多岐にわたる業務を最適化するソリューションを提供しています。日本においては、アデコ株式会社、AKKODiSコンサルティング株式会社、AKKODiSビジネスサポート株式会社の3つの法人と、Adecco、LHH、AKKODiS、Pontoonの4つの事業ブランドを通じて、人財派遣、アウトソーシング、コンサルティング、人財育成・組織変革をはじめとするサービスを提供し、すべての働く人々のキャリア開発を支援するとともに、企業の多岐にわたる業務の最適化と業績向上をサポートします。

ビューラー株式会社 | ストローマン・ジャパン株式会社 | スイス インターナショナル エアラインズ
クリエーション バウマン ジャパン株式会社 | エムエスシー日本合同会社 | ノバルティス ファーマ株式会社 | ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 | ソノヴァ・ジャパン株式会社 | チューリッヒ保険会社 / チューリッヒ生命保険株式会社 
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協力|ヴィトラ

特別協力|有楽町アートアーバニズムYAU

プロジェクトメンバー

展示ディレクション|TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH
会場デザイン|西尾健史(DAYS.) 
ロゴデザイン|Maximage
タイプフェイス|MX Archeology, Orlando Brunner (www.maxitype.com)
グラフィックデザイン|橋詰宗
編集|深井佐和子(SW_)

ストーリーのカバー:
© Delphine Burtin