テクノロジーが導く「リペア」の未来:人の身体の回復と再生が変わる
神経科学、ロボット工学、次世代インターフェースが、人体の「治療」「回復」「強化」をどのように変革しているのか──この半日にわたるイベントでは、最先端の科学が医療、社会包摂、人間の可能性の限界をどこまで押し広げているのかをご紹介します。
聴覚の回復、柔軟なブレイン・マシン・インターフェース(BMI)、神経疾患の早期発見、そして支援用外骨格(エクソスケルトン)まで、多彩な分野に触れることができます。心・機械・モビリティの垣間で生まれる最先端のイノベーションを、世界的な研究者が発表します。未来のヘルスケアと人間の能力構築をめぐる対話に、ぜひご参加ください。
本イベントは、ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)の主催により、最先端の科学とテクノロジーがどのように人体の「修復」「再生」「拡張」を実現しているのかを探る半日にわたるイベントです。神経科学、ロボット工学、神経補綴分野を牽引する研究者たちによる講演とディスカッションを通じ、未来の医療と人間の能力の可能性をご紹介します。
冒頭では、EPFL副学長で神経補綴技術分野の第一人者であるステファニー・ラクール教授が登壇し、人工内耳や脳幹インターフェースを用いた聴覚回復の最新研究を紹介します。
続いて、大阪大学の関谷毅教授が、柔軟かつ伸縮性のある電子技術によって人間の身体に自然に融合するブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発に関する講演を行います。
コーヒーブレイクのあとは、EPFL神経補綴センター創設者であるオラフ・ブランケ教授が登壇し、「テクノデリック」と呼ばれる、ロボット工学、仮想現実(VR)、神経技術を組み合わせたアプローチにより、パーキンソン病における幻覚や認知症の早期発見を目指す研究を紹介します。
講演の最後には、EPFLのREHAssistグループを率いるモハメド・ブーリ博士が、神経筋疾患患者の自立とモビリティの回復を支援するウェアラブル・ロボティクス(TWIICEやAUTONOMYOなど)の開発状況について発表します。
イベントの締めくくりには、スイスパビリオンのガイドツアー(英語)と立食会が行われます。イベント中は日本語の同時通訳も提供されます。
科学技術が拓く健康、社会包摂、人間の可能性の未来をぜひ体感してください。
開催概要
10:00–10:05|開会挨拶 スイスパビリオン運営チームよりご挨拶
10:05–10:10|イントロダクション ステファニー・ラクール(ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)副学長・教授、神経補綴技術分野バルタレッリ財団理事長)によるご挨拶
10:10–10:40|講演「技術で聴覚を取り戻す:人工内耳から脳幹インターフェースへ」 講演者:ステファニー・ラクール(EPFL) Q&Aあり
10:40–11:10|講演「柔軟なエレクトロニクス技術によるブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」 講演者:関谷毅(大阪大学 産業科学研究所 教授) Q&Aあり 11:10–11:35|コーヒーブレイク
11:35–12:05|講演「テクノデリック:ロボット工学、VR、神経技術を組み合わせ、パーキンソン病における幻覚や認知症の早期発見を目指す」 講演者:オラフ・ブランケ(EPFL 認知神経補綴学分野バルタレッリ財団理事長・教授) Q&Aあり
12:05–12:35|講演「包摂的な社会を支えるパワード・エクソスケルトン」 講演者:モハメド・ブーリ(EPFL REHAssistグループリーダー・シニアサイエンティスト) Q&Aあり
12:35–12:45|閉会挨拶 ステファニー・ラクールより閉会のご挨拶
12:45–13:05|ガイドツアー スイスパビリオンのガイドツアー(英語のみ)
13:05–14:05|立食会 ネットワーキングイベント
イベント中は、英語から日本語への同時通訳をご利用いただけます。