デザインを通して多様な視座を示してくれた巨匠たちの活動を振り返る、21_21 DESIGN SIGHTの企画展「デザインの先生」。その「デザインの先生」のひとりとしてスイスのマックス・ビルが紹介されます。他に「先生」として登場するのは、ブルーノ・ムナーリにアキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、そして、ディーター・ラムス。とてつもない好奇心と探究心と勇気の持ち主の先生たちとの遭遇をどうぞお楽しみください!

デザインの巨匠たちと出会う
スイスのマックス・ビルや、ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムス――6名のデザインの巨匠たちを「デザインの先生」として紹介する「21_21 DESIGN SIGHT」の展覧会が2025年11月21日に開幕となります。
デザインジャーナリストの川上典李子とキュレーター・ライターの田代かおるをディレクターとする本展は、先人たちの活動を振り返りながら、これからの社会や私たち自身に問いを投げかけるもの。社会や暮らしの未来を見据え、考え、つくり、伝え続けた巨匠たちの代表作や記録映像、言葉を通して、その人間性とデザイン活動を紹介します。さらに、日本におけるデザイン学の礎を築いた向井周太郎の視点にも注目します。
とてつもない好奇心と勇気に満ちた「先生たち」にぜひ出会ってください。
展覧会概要
企画展「デザインの先生」
会期 2025年11月21日(金)- 2026年3月8日(日)
会場 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
主催 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
展覧会ディレクター 川上典李子、田代かおる
企画協力 向井知子、板東孝明(武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 教授)
企画協力、告知グラフィックデザイン SPREAD
会場構成 TONERICO:INC.
映像制作 菱川勢一(DRAWING AND MANUAL)
詳細はこちらをご確認ください

マックス・ビル Max Bill(1908–1994)
1908年スイス・ヴィンタートゥール生まれ。1924から27年にかけてチューリッヒの美術工芸学校で銀細工を学び、その後バウハウスに入学。多岐にわたる才能を発揮した建築家であり、芸術家、グラフィカー、ゲシュタルター、文筆家。具体芸術運動を主導し、数学的思考方法に基づく芸術を追求した。1953年にインゲ・アイヒャー=ショル、オトル・アイヒャーとともにウルム造形大学を創設、その設計を手掛け、初代学長に就任した。
環境形成の理念のもと多大な影響を残している。「ウルム・スツール(ウルマー・ホッカー)」を始め「文化財としての生産品」の思考の現われであるユンハンスの時計などは名作デザインとして現在も製造され続けている。1993年には彫刻分野で高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。
ストーリーのカバー:
ヴァネチア・ビエンナーレ スイス館の模型をもつマックス・ビル(1948年), Ernst Scheidegger, max bill / pro litteris