ビニール袋は5秒で製造され、平均して25分しか使われませんが、環境中で分解されるには少なくとも500年かかります。不必要に使用・廃棄されるレジ袋による環境汚染問題への対策として生分解性レジ袋がありますが、従来のプラスチックよりも早く無害な物質に分解することができ、より環境に優しいソリューションとして注目されています。
スイスのBioApply社は、生分解・堆肥化可能な再利用できるバッグや生分解可能な食器などを提供することによって、プラスチックの使用を減らし、環境に与える深刻な影響を軽減することに貢献しています。その持続可能なパッケージング・ソリューションは、多くの産業の特殊性に合わせて作られています。15年以上にわたって堆肥化可能な植物由来のソリューションを開発してきたBioApply社は、堆肥化・再利用可能なソリューションから物流まで幅広い製品を提供しており、IFOODBAGではコールドチェーン管理ソリューションも提供しています。 プラスチックは安価で用途が広いため、包装資材など様々な製品に使用されています。プラスチックの使用が広まる中、袋などプラスチック製品の廃棄については十分な管理が行われないことが多く、環境汚染の原因になっています。BioApply社は、完全生分解性製品生産ラインを３つ持ち、そこで製造される堆肥化可能な植物由来のバッグは、GMOフリーであることが証明されており、プラスチック製のバッグと同等の強度を持つことが可能です。BioApply社は主な市場はスイスですが、フランス、ドイツ、アメリカ、アフリカにも事業展開しています。
コンポスタブルバッグ
BioApply社は、使い捨てのプラスチックバッグを、欧州製の、生物由来かつ生分解可能なバッグに置き換えるという目的を掲げ、2006年に初めて発売されました。同社の製品は、企業や個人が有機廃棄物をより効果的に分別できるように提供されています。有機廃棄物をBioApply社のバッグに入れることで、堆肥化することができ、焼却する必要のある廃棄物の量を削減することができます。また、プラスチックと共押出しされる紙袋に代わる、堆肥化可能で再利用可能なバッグも提供しています。BioApply社のバッグはすべて、家庭や施設で堆肥化することができます。
詳しくは、https://bioapply.com/en/ をご覧ください。
ウッドファイバートートバッグ
BioApply社が最新技術を導入し開発したTreeToteのバッグは、バッグもパッケージも100%木質繊維の製品群で、綿のバッグとその最適とは言えない環境負荷に代わる持続可能な選択肢を提供するものです。天然コットン繊維は、米や大豆より多く水を消費する繊維です。コットンバッグの代表格であるトートバッグの場合、1500L近くの水を消費すると推定され、これはスイスの5世帯の1日の水使用量に匹敵します。TreeToteのバッグは、100%ヨーロッパ産の木材繊維を使用したバイオ製品で、オーガニックコットンと比較して水使用量を90%以上削減することができます。残りの木材チップは、繊維に加工され、最大限に活用されます。これらの供給源は生産施設の近くにあるため、輸送にかかる排出を削減することができます。オーストリアでの繊維生産から、近隣諸国での織物や製織まで、サプライチェーンはシンプルに保たれています。また、繊維の生産は閉鎖循環方式で最適化されており、オーガニックコットンに比べてカーボンフットプリントが40％少なくなっています。さらに、TreeToteのカスタマイズを可能にする印刷用インクは、水性で無毒なため、私たちにも環境にも優しい製品となっています。
詳しくは、www.treetote.ch をご覧ください。