デニムをよりグリーンに! image
デニムをよりグリーンに! image

デニムをよりグリーンに!

セド・エンジニアリング社は、デニム業界に革新的な変化をもたらす新技術「スマート・インディゴ」を開発しました。スマート・インディゴは、化学薬品の代わりに電気を使って染色するため、CO2や資源の消費量が少なくて済みます。最もクリーンで、最も安価で、最も優れた藍の使用方法です。

デニムをよりグリーンに! image

毎年、全世界で150億メートル以上のデニム生地が生産されています。その生地を青く染めるために、何万トンもの藍の粉末が必要とされます。セド・エンジニアリング社は、1日に25,000本のジーンズを染めることができる複雑な設備を開発しました。「スマート・インディゴ」と名付けられたこの設備は、一体型電解法を用いることによって化学薬品を使わずに有名なインディゴブルー(藍色)を作り出すため、染色後に繊維工場から排出される水を汚染することはありません。使用するのは、藍の顔料、電力、苛性ソーダ、水のみです。すでに、中国やパキスタンなどで数台が稼動しています。このように、スイスは、より環境に優しい繊維産業への道を切り開いています。「スマート・インディゴ」の技術は、ジーンズの染色によく用いられる化学物質から環境と人々を守ります。また、「スマート・インディゴ」の染料はジーンズメーカーの生産拠点で製造することができ、工場一つが1日約1トンの染料を製造できます。この技術を使えば、既存の製造方法と比べてエネルギー使用量が6分の1になり、ジーンズメーカーは10倍のカーボン・フットプリントを減らすことができます。スイスで考案された「スマート・インディゴ」という考え方は、ジーンズ産業全体にとって先駆的と言えるでしょう。電気化学を応用するこの技術と、それに関連するノウハウは、水処理分野にとって大きな可能性を開くものです。