Images by ESA/TGO/CASSIS
Images by ESA/TGO/CASSIS

メディア・インパクト!宇宙、生物多様性へのスイスのイニシアティブを解説!

在日スイス大使館は2024年4月、日本の主要な7媒体を招いたプレスツアーを実施。第3回目となるVitality.Swissメディアツアーを敢行しました。今回は「宇宙」と「生物多様性」におけるスイスの研究と開発を徹底取材!その掲載記事のいくつかをここでご紹介していきます。

WIRED Japan

私たちの生活や社会、カルチャーそして「未来がどうなるのか」についてテクノロジーを軸に読み解き、読者にインスピレーションを与え続けるWIRED Japan

そのWIRED Japanに掲載されたジャーナリストの森 旭彦さんによるスイスメディアツアーの記事をご紹介します。美しい画像や映像もどうぞお楽しみください。

【NEW】(2024年8月13日)
世界で最も影響力のあるロボットを生み出してきたラボとして、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)の「Robotic Systems Lab」が紹介されています。そこで現在開発されているどことなくユーモラスでかわいらしくも見える小惑星の地表をぴょんぴょん跳ねる、移動探査ロボット「スペースホッパー(SpaceHopper)」を森氏ならではの視点でレポート。本文をぜひご覧ください!

深層強化学習で開発、小惑星を“ぴょんぴょん”跳ねる移動探査ロボット「スペースホッパー」(2024年8月13日)

WIRED Japan 掲載記事より「宇宙で使用可能な部品を採用しているスペースホッパーは、重量5.2kg、本体サイズ245mmとコンパクトだ」

森林の中を自律的 (!) に飛び、木の枝に着陸し、eDNAを採集し、生物多様性に関する重要なデータを生み出すスイス連邦工科大学チューリヒ校のチーム「ETH BiodivX」eDNA採集ドローンとは?
XPRIZEの生物多様性コンテスト、決勝進出の“生物模倣ドローン”とは?」(2024年7月8日)

枝に着陸し、粘着性のデバイス(動画内のドローンの下部)によって、まるで指紋を採取するかのように木々からeDNAを採取する。(WIRED Japan 掲載記事より引用)

ベルン大学の人類最高峰の宇宙の「目」の開発!衛星軌道上にある探査機「トレース・ガス・オービター」から送信される、息をのむほどに美しい火星の風景の撮影に貢献しているベルン大学の研究を美しい映像や画像と共にレポート。
美しき星の絶景を映し出す宇宙の「目」が、かくもスイス製である理由」(2024年6月25日)

Images by ESA/TGO/CASSIS from Wired Japan
Images by ESA/TGO/CASSIS from Wired Japan

毎日新聞

毎日新聞掲載記事より「 スイス・ユングフラウヨッホ高地研究所の先には、アルプス山脈最大のアレッチ氷河が広がる=スイス大使館提供」
毎日新聞掲載記事より「 スイス・ユングフラウヨッホ高地研究所の先には、アルプス山脈最大のアレッチ氷河が広がる=スイス大使館提供」

東京で最初の日刊紙(1872年)を前身とし、1875年には世界で初めて新聞の戸別配達を実施した毎日新聞社。

その2024年5月9日の紙面及び5月7日のデジタル配信で、大学を中心とした高い技術と研究力を原動力とするスイスの「宇宙立国」への取り組みが大きく報道されました!

取材をした田中韻記者が特に注目し、解説しているのは「学生主導の野心的な研究」と「ボトムアップの宇宙開発」というスイスの背景です。

スイスの宇宙への取り組みが分かり易くまとめられ、スイスの宇宙分野への取り組みの概要を知ることができます。ぜひ記事本文をご覧ください(一部有料記事)。
宇宙開発で存在感を発揮するスイス 背景に大学の研究力 (2024/05/07 19:03)

また、氷河の融解を示すスイスの複数の研究機関の発表結果も含む記事も発表されています。ぜひ記事本文をご覧ください。
【NEW】スイス氷河が消失の危機 温暖化の影響、過去85年で半減と推定(2024/8/10 05:00)

木星衛星を観測する探査機「JUICE」の研究開発を担ってきたベルン大学の研究者=スイス・ベルンで2024年4月17日午前10時1分、田中韻撮影、毎日新聞「宇宙開発で存在感を発揮するスイス」より
木星衛星を観測する探査機「JUICE」の研究開発を担ってきたベルン大学の研究者=スイス・ベルンで2024年4月17日午前10時1分、田中韻撮影、毎日新聞「宇宙開発で存在感を発揮するスイス」より

産経新聞

「世界中の気候や環境に関する研究を支える」ユングフラウヨッホ研究所のスフィンクス天文台 Photo: © Jungfrau railway
「世界中の気候や環境に関する研究を支える」ユングフラウヨッホ研究所のスフィンクス天文台 Photo: © Jungfrau railway

日本の全国5大紙の中でもいち早いインターネット・デジタルでの報道事業の展開を進めてきた産経新聞。

そのデジタル版に気になる記事「H3ロケットの基幹部品、実はスイス製 半自動化で短期間製造」(2024/6/22 06:00)が登場!2024年6月末に3号機の打ち上げが迫る、日本の次世代主力ロケット「H3」。その基幹部品が、実はスイスの宇宙企業によって製造されているというのです。

さらに、2024年5月19日のクローズアップ科学面(紙面)で大きくとりあげられたのは、スイスの標高3500メートルの高所に存在する「ユングフラウヨッホ高地研究所」の世界の気候や環境を支える研究への貢献です。そして、2024年7月2日には同研究所の地球環境保護の「砦」としての役割と日本の参加についての記事も掲載されました。(デジタル無料配信)

世界に貢献するスイスの高地研究所 標高3500メートルで欧州全域の大気観測 (2024年5月19日紙面掲載・5月12日デジタル配信)
研究も観光も…「欧州の頂上」アルプスの高地施設で感じた中韓の存在感と日本の希薄さ(7月2日デジタル無料背信)

取材をした松田麻希記者は、同研究所が半年で約50を数える様々なプロジェクト、100以上にもなる観測対象を持つこと、そして大気を監視するため70種類以上のガスを測定している事を紹介。さらに、研究所周辺のアルプス最大の氷河「アレッチ氷河」の測定やエアロゾルの研究にも言及しています。各国の気候政策にも貢献する世界的な観測ネットワークの鍵を握る存在と記事は位置付けています。
他にもETHチューリヒ(スイス連邦工科大チューリヒ)が取り組む環境DNAを採取するドローンの開発に太陽観測の Louise Harra教授の研究や、宇宙探査ロボの記事、そしてスイスの幼少期からの理科教育への取り組みに触れた記事も掲載されています。
記事全文は産経新聞紙面や産経ニュース(一部有料会員限定)でご覧ください。

バケツ一杯の水から生物の繁殖探る 「環境DNA」技術が進化 (2024/7/28 06:00)
研究も観光も…「欧州の頂上」アルプスの高地施設で感じた中韓の存在感と日本の希薄さ(2024/7/2 08:00)
H3ロケットの基幹部品、実はスイス製 半自動化で短期間製造 (2024/6/22 06:00)
太陽フレアの謎解明 太陽大気を隙間なく高精度観測する衛星、28年打ち上げへ(2024/6/2 06:00)
世界に貢献するスイスの高地研究所 標高3500メートルで欧州全域の大気観測 (2024/5/12 06:00)
月面や小惑星を3本脚でぴょんぴょん跳躍 宇宙探査ロボの新しい形とは(2024/5/18 06:00)
理科好きの子供を増やすには? (2024/5/5 08:00)

Real Sound Tech

Real Sound Tech 「知られざる宇宙強国・スイスの技術と日本との繋がり、そして未来への展望」(2024.07.02)文・写真=中川真知子
Real Sound Tech 「知られざる宇宙強国・スイスの技術と日本との繋がり、そして未来への展望」(2024.07.02)文・写真=中川真知子

テクノロジー×エンタメの情報とレビューを分かりやすく届ける「リアルサウンド テック」。
これまでのVitality.Swissメディアトリップ全てに参加したライターの中川真知子氏が、スイスの宇宙分野での取り組みにおいても注目するのは、やはりスイスの高い技術力とスイスならではのボトムアップからの展開です。スイスの高い技術力のキーワードは「ボトムアップ」!のようです。
さらに、美しい自然を愛するスイスの人びとの環境の変化への焦燥と生物多様性の危機への取り組みへのリアルを描く記事も掲載されています。

気になる記事全文はこちらでご覧ください
スイスの氷河が溶けている。脅かされる生物多様性にテクノロジーはどう役立つのか?」(2024.07.17 07:00)
知られざる宇宙強国・スイスの技術と日本との繋がり、そして未来への展望」(2024.07.02 07:00)

ハフポスト日本版

AgriCircleのピーター・フレーリッヒCEO(写真右)「…どうすればこれまでの「常識」に縛られず、農業変革が起こせるか。フレーリッヒさんが注目したのが、宇宙の技術とローカルなデータとの掛け合わせだ。…」ハフポスト日本版記事(執筆 Maya Nakata) から引用、写真提供 AgriCircle
AgriCircleのピーター・フレーリッヒCEO(写真右)「…どうすればこれまでの「常識」に縛られず、農業変革が起こせるか。フレーリッヒさんが注目したのが、宇宙の技術とローカルなデータとの掛け合わせだ。…」ハフポスト日本版記事(執筆 Maya Nakata) から引用、写真提供 AgriCircle

ハフポスト日本版は政治・経済・文化・ライフスタイルなどに関わる時事ニュースに加えて、個人の声や思いを拾い上げる「アジェンダ設定型メディア」として、特集やオピニオン記事なども力を入れる「会話が生まれるメディア」です。

そのハフポストに、本ツアーに参加したMaya Nakata記者による3つの記事が掲載されました。
リジェネラティブな農業を、宇宙の技術で実現する。スイスのスタートアップが挑戦する、ボトムアップの農業変革」では、スイスのスタートアップ企業「AgriCircle(アグリサークル)」の「農家中心」の変革への取り組みが詳しくレポートされています。
そして、衛生データを用いて生物多様性(対象は日本でも確認されるソデグロヅル)への脅威を研究するチューリヒ大学のGabriela Schaepman-Strub教授らの活動をレポートする「絶滅危惧種のツルの巣が半減、気候危機の影響を衛星データで明らかに。スイスの生物多様性とテクノロジー」。
さらに、宇宙界の「Dr. Z」ことETHチューリヒのトーマス・ザブーケン教授(元米航空宇宙局(NASA)科学ミッション局副局長)のインタビュー記事「はやぶさの挑戦は、アメリカではできなかった」では、ザブーケン教授からの日本の宇宙スタートアップへの期待と、国際協力の重要性が綴られています。

記事全文をハフポスト日本版のサイト(以下リンク)でぜひご覧ください。
リジェネラティブな農業を、宇宙の技術で実現する。スイスのスタートアップが挑戦する、ボトムアップの農業変革(2024年05月19日 11時1分 JST|更新 2024年05月20日)
絶滅危惧種のツルの巣が半減、気候危機の影響を衛星データで明らかに。スイスの生物多様性とテクノロジー (2024年05月22日 8時0分 JST)
「はやぶさの挑戦は、アメリカではできなかった」。元NASAのキーパーソン「Dr. Z」が語る日本のスタートアップへの期待 (2024年06月02日 11時0分 JST)

日刊工業新聞

「ベルン大の工作室で作られた宇宙部品。さまざまな宇宙ミッションに使われている」テキスト・写真引用:2024年5月22日日刊工業新聞「深層断面/宇宙開発、スイスの技術光る 欧ESAに貢献」
「ベルン大の工作室で作られた宇宙部品。さまざまな宇宙ミッションに使われている」テキスト・写真引用:2024年5月22日日刊工業新聞「深層断面/宇宙開発、スイスの技術光る 欧ESAに貢献」

日刊工業新聞は、すべての産業分野を守備範囲にマクロ・ミクロ両面から、企業活動や仕事に役立つ情報を発信する産業専門の総合紙です。

特に宇宙分野に明るい科学技術部の飯田真美子記者による本ツアーの総括ともいえる記事「JAXAと連携強く…宇宙開発で光るスイスの技術」内で、飯田記者が注目したのは次の3点です:
・スイスの技術はプロジェクトを支える縁の下の力持ち。JAXAと太陽観測衛星で協力 水星探査では大学参画
・現地企業の「職人技」で高品質を保持、「H3」フェアリングにも採用
・気候変動研究などで国際連携、国が後押し

記事全文はこちら、あるいは日刊工業新聞の紙面・日刊工業新聞電子版等でご覧ください。

他の8本の記事も、ぜひ日刊工業新聞の紙面・日刊工業新聞電子版でご覧ください:
スイスの森林・雪氷・景観研、環境DNA採取ドローン開発 生物多様性調査ツールに (2024/5/24 05:00)
ベルン大、探査機ぶつけて天体変形 地球防衛の選択肢に (2024/4/22 05:00)
チューリヒ工科大、地球の水循環表示で新たな仕組み 観測衛星のデータ活用 (2024/4/22 05:00)
ベルン大、宇宙空間で耐える装置 振動試験を公開 次期火星探査衛星に搭載 (2024/4/19 05:00)
「宇宙は国境なく平等な場所」 NASA元副長官のツルブッヘン氏、チューリヒ工科大で講演 (2024/4/18 05:00)
チューリヒ工科大、開発中の宇宙探査用ロボ公開 (2024/4/18 05:00) ※本記事は会員登録不要のニュースイッチでもご覧いただけます。
チューリヒ工科大、JAXA主導の太陽観測プロに参画 (2024/4/18 05:00) ※本記事は会員登録不要のニュースイッチでもご覧いただけます。
スイスのビヨンド・グラビティー、H3ロケットのフェアリング公開 (2024/4/17 05:00)

日経クロステック

彼方(かなた)にアルプス山脈がかすむ町、スイス・ルツェルン州エメン。日本の国産ロケット「H3」の基幹部品が、実はここエメンの工場で製造されている。テキスト・画像共に日経クロステック 記事「実はスイス製だった「H3ロケット」部品、短期間製造の工場に潜入」より
彼方(かなた)にアルプス山脈がかすむ町、スイス・ルツェルン州エメン。日本の国産ロケット「H3」の基幹部品が、実はここエメンの工場で製造されている。テキスト・画像共に日経クロステック 記事「実はスイス製だった「H3ロケット」部品、短期間製造の工場に潜入」より

日経クロステック(xTECH)は IT、自動車、電子・機械、建築・土木など、さまざまな産業分野の技術者とビジネスリーダーに向けた技術系デジタルメディアです。

そのxTECHに5月17日に掲載されたのは、日本の国産ロケット「H3」の基幹部品が実はスイスののどかな地方にあるBeyond Gravidyで作られていた!という久保田 龍之介記者による驚きのレポートです。専門誌のイメージが強いxTECHですが、専門知識がない読者にも分かり易く、かつ詳細な記事は読み応えたっぷりです。ぜひご覧ください。(一部有料会員限定)

実はスイス製だった「H3ロケット」部品、短期間製造の工場に潜入 (2024.05.17)

ストーリーのカバー:
クレーターの南壁(右)は二分境界線に近く、3つの大きなガリー構造がある。クレーターの中央部には割れ目部分の構造体が見える。Images by ESA/TGO/CASSIS