Swiss Vitality Days / スイス・バイタリティ・デイズ
2024年9月から10月にかけて、スイスと日本の国交樹立160周年を祝うイベントを全国で開催
2024年の9月・10月、スイスと日本の国交樹立160周年の記念の年を祝う「Swiss Vitality Days」(スイス・バイタリティ・デイズ)が、全国で開催されました。15以上のイベントやイニシアティブに5000人以上の方々が参加。「スイスと日本がどのようにしてより豊かで持続可能な、バイタリティに満ちた社会をデザインできるか」という対話を繰り広げました。
スイスと日本との友好160周年を祝い、スイスと日本の多くの関係者と共に、東京、大阪、奈良などで対話と知識交換のプラットフォームを創出したスイス・バイタリティ・デイズ。「バイタリティ」とは何かを、研究、学術、ビジネス、ガバナンス、経済、金融、文化、そして芸術を含むさまざまな視点から探求しました。
2024年9月中旬から10月にかけてのスイス・バイタリティ・デイズの期間中に、スイスと日本から集った専門家、起業家、研究者、投資家、業界リーダー、政府関係者、そして文化の実践者らが探求したのは、エネルギーの革新から、ライフサイエンス、量子コンピュータ、バイオダイバーシティ(生物多様性)、健康的な老化、持続可能な食料システムなどの新たなトレンドに至るまで。私たちは共創と相互作用を加速し、よりバイタリティに満ち、持続可能な社会を育むことを目指しました。
Swiss-Japan Energy Days 2024 、スペシャルエディションのスイス・日本 経済フォーラム2024、奈良の森でのアート×サステナビリティの取り組み、最先端のスタートアップを紹介するBioJapanのパビリオン、長寿に関する科学的パネル、東京を横断するアートプロジェクト、ローザンヌのエリゼ写真美術館とTOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHとの写真展、一般公募写真コンテスト、スイス映画祭などが含まれています。
各レポート記事をこちらからご覧ください。
Swiss Vitality Days 概要
会期:2024年9月~10月会場:日本全国各地
主催:在日スイス大使館、在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)、スイス大使館科学技術部、スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス、スイス・ビジネス・ハブ貿易投資促進、 スイス政府観光局
協賛: The Adecco Group
ビューラー株式会社、ストローマン・ジャパン株式会社、 スイス インターナショナル エアラインズ※
クリエーション バウマン ジャパン株式会社、エムエスシー日本合同会社、 ノバルティス ファーマ株式会社、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社、 ソノヴァ・ジャパン株式会社、チューリッヒ保険会社 / チューリッヒ生命保険株式会社 ※
※アルファベット順
イベント
一般公募写真コンテスト「バイタリティを見つけて」 8月22日- 10月24日
公募期間:8月22日-9月22日
写真愛好家を対象とするバイタリティをテーマとした一般公募写真コンテスト。Vitality.Swissの3つのテーマ「ヘルシーライフ」「持続可能な地球」「人間中心のイノベーション」の創造的な解釈による、バイタリティ溢れる豊かな未来を描く応募作品を期待。スイス大使をはじめとする審査員により選出された作品は、10月11日の授賞式で発表され、SHIBAURA HOUSEで展示された。
主催:SHIBAURA HOUSE、在日スイス大使館
展覧会:10月9日―24日、 SHIBAURAHOUSE(東京)
Swiss-Japan Energy Days 2024 9月10日-11日
スイスと日本は、差し迫ったエネルギーおよび気候課題に直面している。電動化などによる電力消費の増加に伴い、特にエネルギー輸入に依存している両国は、2050年のネットゼロ 目標達成に向けて脱炭素化への戦略的アプローチが求められている。在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)とスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich)で同時開催される本イベントでは、ハイレベルの学者、スタートアップ 企業家、産業 リーダー、および政策立案者が集まり、革新的なエネルギーソリューションを模索した。
主催・会場:在大阪スイス領事館(スイ スネックス・ジャパン)、スイス連邦工科大学チューリヒ・エネルギー科学センター(ESC)Sじょた
Super Natural!(スーパー・ナチュラル!) 9月11日-10月9日
清潔、正確、先進的-スイスと日本に共通するイメージだ。果たしてこれらは現実の鏡なのだろうか?秩序に満ちた理想の姿と、それを支える高度なテクノロジーと複雑な構造。一見完璧に見えるその断片をとりまく社会の姿とは?スイスと日本の写真家6名の視点から、イメージを育む文化的な源泉、その根底にある神話、物語のダイナミズムを探求し、現代社会が持つ矛盾や課題について問いかける写真展。
参加アーティスト:安藤留美、エスター・ヴォンプロン、児嶋啓多、小山泰介、デルフィーン・バーティン、マキシム・ギュイヨン。
9月13日トークイベント開催。
主催:エリゼ写真美術館、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH、在日スイス大使館
会場:有楽町アートアーバニズムYAU|YAUCENTER(東京)
イノベーティブ・エイジング:高齢化社会における経済の活力 9月16日
敬老の日に寄せた特別な円卓会議。世界人口・高齢化(WDA)フォーラムの理事長・元ファイザー社員のハンス・グロート博士、WHO財団の暫定CEO・元スイス公衆衛生大臣のトーマス・ツェルトナー博士、そして神戸大学のチャールズ・ユウジ・ホリオカ教授らが、人口動態の変化が経済活力に与える影響について、政策変革、生涯教育、労働力確保等のテーマを掘り下げた。専門家の貴重な洞察を得、社会の未来の対話に参加できる貴重な機会が提供された。
主催:在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)
会場:在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)(大阪)
健康長寿―日本とスイスに学ぶ 9月17日
ともに高齢化社会の課題に直面しているスイスと日本。高齢化社会の何を私たちは知っており、それが何を意味するのか、そして何ができるのだろうか。発表と討論を通じ、両国の専門家・研究者が健康、ウェルネス、高齢化に対する両国の取り組み方を検証。健康長寿の秘訣と課題を掘り下げ、共通点や独自の戦略を明らかにした。
主催:スイス大使館科学技術部会場:スイス大使公邸(東京)
スイスのサステナブルな旅 9月24日
スイス政府観光局が、スイストラベルシステム、レイルヨーロッパと共同で、鉄道やバスおよび船を利用して持続可能なスイスの旅を実現する最良の方法を旅行業界向けに発表。スイス政府観光局の推進するスイスのサステナブルな啓蒙活動「スイステナブル」に焦点をあて具体例を紹介した。
主催:スイス政府観光局
会場:スイス大使公邸(東京)
スペシャル対談:Vitality.Swissアンバサダー、和・フグラー&小川和繁 10月4日
2024年10月4日、Vitality.Swissアンバサダーであり、アーティスト、ファッションデザイナーの和・フグラー氏がHEARST madeのクリエイティブ・プロデューサーの小川和繁氏とともに、ファッション、歴史、そして社会的影響についての魅力的な対談をスイス大使公邸で行った。ファッションが持つ社会的影響力についての議論には多くの参加者らが加わり、深く展開された。
スイス・日本経済フォーラム2024 10月9日
生物多様性の損失とその影響、自然を再生し回復力を高めるための、緊急の行動の必要性に対する認識と理解を深める経済フォーラム。スイスと日本のビジネス、学術界、政府機関のリーダーが一堂に会し、自然に優しい経済への不可避な転換をどのように推進するかを議論。新たなイニシアチブを紹介し、革新的な解決策の研究と行動の促進を目指した。
主催:在日スイス大使館、在日スイス商工会議所
会場:東京ミッドタウンホールB(東京)
スイス・パビリオン@BioJapan 2024 10月9日-11日
バイオテクノロジーと製薬分野にて日本企業との共創を目指すスイス企業・スタートアップが集結するスイス・パビリオン。先駆的な取り組みを行うスイス企業との情報交換と交流の絶交の機会を提供。
主催:スイス・ビジネス・ハブ貿易投資促進 & Switzerland Global Enterprise
会場:パシフィコ横浜(神奈川)
スイングキッズ ジャパンツアー 2024 in 品川 10月10日
スイスで愛されている9歳から17歳までの才能豊かなミュージシャンによるジャズバンド、スイングキッズの来日公演。実力とバイタリティあふれるパフォーマンスに世界が熱狂するスイングキッズの指導を担うのは、スイス在住の日本人トランぺッターの木元大氏。東日本大震災時の被災地支援など、日本とも特別な絆で結ばれる子どもジャズバンド。つめかけた聴衆は、音楽によるスイスと日本の友好を体験した。
主催:スイングキッズ演奏会実行委員会
会場:東京都品川区荏原文化センター(東京)
Swiss Cinema Days – 試写会「Umi No Oya - 海の親」 10月11日
スイス人アーティストで料理人のマヤ・ミンダー(Maya Minder)と、作家でキュレーターのエベン・シャルドロネ(Ewen Chardronnet)が、エコロジーの転換期における藻類の可能性を探るドキュメンタリー・エッセイ。1949年に紅藻類のライフサイクルに関する重要な科学的発見をし、戦後の日本における海苔養殖の隆盛に貢献したイギリスの藻類学者、キャサリン・ドゥルー・ベーカーの遺産を巡る。「海の親」ドリューが戦後の九州に植え付けた貢献を称え、気候変動という新たな試練に立ち向かうレジリエンスへのインスピレーションを求める。映画にも登場するSHIBAURA HOUSEでの試写会。(2024年、63分)
主催:SHIBAURA HOUSE(東京)、在日スイス大使館
会場:SHIBAURA HOUSE(東京)
生態系に声を マーカス・メーダー@ Art - YOSHINO 20 ART FESTIVAL - Context of MIND TRAIL - 10月12日-11月4日
スイス人アーティスト・研究者のマーカス・メーダーは、2023年にアートフェスティバル「MIND TRAIL奥大和 心のなかの美術館」に参加。奈良県の森の木々にIoTセンサーを取り付け、樹木の成長、干ばつやストレスなど、環境要因を現在も測定中。今回は、このデータを用い、気候変動が生態系に与える影響について示唆する作品を制作・発表した。舞台は、今年、世界遺産登録20周年を迎える奈良県吉 野町にあり、修験道の根本道場である金峯山寺を中心とする吉野山エリア。
主催:吉野町、一般社団法人吉野ビジターズビューロー
共催:吉野大峯世界遺産登録20周年記念事業協議会
会場:奈良県 吉野町 吉野山
Kizuna 目を開けて 10月13日、10月14日
沖縄とヌーシャテルの絆を築く、2021年から継続する協働アートプロジェクト。沖縄の自然と文化に深く共鳴したアーティスト・音楽家・ダンサー達が観客と作品という経験を共有。観客と近い距離で展開する音楽と即興のダンス、つながりのシンボルとして描かれるガジュマルの描画には観客も参加可能。スイスのヌシャテルを拠点とするメリンダ・スタンプフリ(振付・演出)、写真家のセドリック・ブレニャール(舞台美術デザイン)、作曲家・ヴィオラ奏者のローランス・クルヴォワジと舞台監督・クラリネット奏者の野口悠治(音楽)、スイスの美術大学(EPFL・HEAD)で教鞭もとるローラン・ノヴァック(ビデオマッピング)等が参加。沖縄のダンサーKinともこ、ダンサー環バレエアート、合唱名護少年少女合唱団、伝統芸能の惣慶ミジタヤやLUCK等と共演した。
主催:Kizuna共同創作チーム
会場:がらまんホール(沖縄)
第9回nexCafé:人間ごっこ 10月16日
AI、動物、植物が交錯する美的かつ哲学的な探求・実験を披露する「人間ごっこ」。この実験では、人間と非人間の存在の関係を再考し、技術や生き物との関わりを新たな視点から見つめ直すことで、人間中心主義が引き起こす問題に光を当てる。人間のアイデンティティをAI、動物、植物に移し替えることで、日常の「当たり前」に一石を投じる試み。共にHEADジェネーブで教鞭をとるアーティスト兼准教授フランク・ウェスターメイヤーと芸術哲学講師デイビッド・ゼルビブが制作した2本の映像作品を上映。監督とのパネルディスカッションも。哲学、芸術、テクノロジーが交わる場で斬新なアイデアを提供した。
主催:在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)
会場:在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン) (大阪)
Swiss Cinema Days –『画家・横井照子の表現世界』 上映会&里信邦子スピリグ監督トーク 10月23日
横井照子の生誕100周年を記念した、特別上映『画家・横井照子の表現世界』。本作品では、アメリカとパリでの活動を経て、最終的にベルンに定住した横井の芸術的な軌跡が描かれる。上映後には、里信邦子スピリグ監督が横井の生涯や創作の過程にまつわる深い洞察を展開。聴衆は歴史に埋もれかけた横井照子の遺産を称える機会となった。
Swiss Cinema Days - ドキュメンタリー映画「Johan, L’épreuve du feu(ジョハン、炎のダイアローグ)」@SSFF & ASIA 2024秋の短編映画祭) ー 10月26日
アルプス山脈の真ん中、スイスの南部ヴァレー州のモンテー出身のジョハン・ロイトヴィラーは、17歳の時に日本刀に魅せられて以来、34歳となった現在までその伝統工芸に人生の半分を捧げている。5年もの刀鍛冶の修業を経て、2024年文化庁の作刀許可を所得。外国人として初の日本刀鍛冶職人となったロイトヴィラーの旅をスイス人監督ロマン・ゲラが描く。世界初公開となった本会では、作品とロイトヴィラ―の情熱が観衆を魅了した。
主催:ショートショート実行委員会
会場:東京写真美術館
詳細WEBページ上映会
スイス・バイタリティ・デイズのレポート記事はこちらでご覧ください。
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ストーリーのカバー:
© Arthur Seguin